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    FPとリスクテイク

    • 2013.03.22 Friday
    • 11:28
    桜の季節。今年は桜の開花が早いようですね。「わき道の夜半や明るく初桜」、加賀千代女の句です。夜風に静かに優しく揺れる桜の花。春爛漫、美しく咲き乱れる夜桜を見に出掛けたいと思います。
    皆さんお元気でお過ごしでしょうか。

    さて、今回のテーマ「FPとリスクテイク」
    FPの基本は生活設計です。FPのプランニングにおいては資金運用も含めて、冷静なリスクテイクが必要です。

    内なる声は大切
    人は何事でもそうですが、そのまっただ中に入ると、今まで外から冷静に見ていたことが、自己の感情で見えなくなったり、当たり前のことが分からなくなったりします。例えば、離れてものを観ると全体やそのものと他との関係が目に見えて分かりますが、そのものに近づけば近づくほど全体が見えなくなります。また、中に入ればなおさら周りは見えなくなってしまいます。これは自然なことです。

    皆さんも経験があると思いますが、株でも、為替でも投資をしていないときは以外と値動きは予想通りなのですが、いざ自分で投資してみると、これがなかなか上手くいきません。システム上は信用取引などで下がれば下がったで利益の創出はできるはずなのですが、なかなか上手くはいかないものです。

    何事もすべからく順調に進んで(上昇する)、そのまま良いことが続くような錯覚に誰でも陥るものです。そのような中で必ず一度は「こんなもので良いのだろうか? このまま上昇するのだろうか? ここらで気を引き締めなければ?」など、自分自身の心の内から見失っているあなたへ大切な「直感的な忠告や注意」が喚起されています。しかしそのような時、自分の内なる意見に「大丈夫。私に限って失敗することはない」と、それを見失わせてしまうのが儲けや欲、傲りだと思います。つまり自分の欲などに負けることになるのです。

    結構自分自身の中から大切な情報(意見)が常時寄せられているものです。この情報信じて行動することが自信かもしれません。

    顧客にとって内なる声はFP
    FPの相談は、顧客が自分の内なる声を探しに来ているようなものです。
    相談の場では、常にFPは顧客のリスクマネジメントを心がけていなければなりません。それはライフプランに対するものです。豊かに生きるためには積極的なリスクテイクが必要です。しかしそれは、顧客の生活のいままでとこれからのあら探しであってはなりません。また、決してネガティブなものであってもいけないのです。相談の現場では、顧客は計数的な問題よりも、不安の解消や光を求めて相談に来られます。顧客は計数的に問題があっても、FPが思っているほどそれを気にしていないことが多く、その顧客にとって計数的な問題が即不幸に直結するとは限らないのです。FP自身が思い込みで、お金があれば幸せで、ないと不幸だといった単純な思考は厳禁です。お金が無くても幸せ感に溢れた人たちはたくさんいます。お金だけが幸せの道具ではないのです。

    その顧客の不安を解消し、可能性を提供するためには、前向きで積極的な思考や対応が必要です。FPに求められているのは、がんがん顧客を引っ張っていくことではなく、顧客自身が自分で方向性を確認し歩んでいくようにエスコートすることです。明るいホームドクターでなければ顧客はついてきません。

    顧客にあったリスクマネジメント
    相談の問題解決は早急でなければなりませんが、プラン自体は長期で、顧客のライフイベントに照らし合わせて、必ず出てくるリスクを考慮しながらリスクテイクを組み立てていくことが大切です。本来のリスクの語源は「勇気を持って前に進む」という意味があります。そして、リスクマネジメントは人の生活設計全体を覆います。だからといって保険商品がリスクマネジメントの主体となるものではありません。あくまでも一つの方法です。保険はお金に振り替えて事後の安心感を得るものですが、その他に人と人との問題が大切です。

    リスクコントロール・リスクファイナンシングを顧客の生活設計に合わせて組み立てていく必要もあります。色々なことが包括的に影響し合います。その意味ではFP自体が顧客のリスクマネジメントの中核となっていることに気が付かなければなりません。

    すべてにおいて、プラスがあればマイナスがあります。上昇があれば下降があります。経済指標でみると4年あまり上昇したのだから1〜2年は下降しても、また上昇に向う時がいつかきます。一生涯上昇し続けることも下降し続けることもありません。自然の波や流れがあるということです。
    上昇するから幸せで、下降するから不幸せと思うのは、人が勝手に作ったものです。また、上昇が正しくて下降が正しくないということもありません。
    ただし、100年、200年の単位で生活や経済を観ると、所々でつまずいてはいるものの、明らかに、なだらかですが右肩上がりになっています。これが大きな意味で成長かもしれません。

    現在はリスクテイクの手法も多様です。ここで、FPのプランニング上での基本のリスクテイクを確認しておきたいと思います。KMCのテキストより復習の意味でリスクマネジメントの基本を記しておきます。
    ───────────────────────────────────
    リスクテイクの基本
    KMCテキストより一部抜粋

    私たちの生活全体には常に様々なリスクが存在します。リスク本来の意味は「変動」「変化」です。当たり前のことですが、すべては時の流れに対して変化していきます。その為に生活の安定を求めるには必ずリスクをヘッジする必要があります。
    社会全体を歴史的に観ると豊かになり「自分の生き方」を選択できる時代となりました。それと同時に、自己責任原則に基づいて自分や家族の豊かさや幸せを享受するためには、人生を計画的に自分の生き方を実現するには、積極的にライフプランに沿ったリスクテイクすることが必要となりました。

    リスクを積極的にとる以上、自分のリスクが何かを明確に意識し、計画的なパーソナル・リスクマネジメントないし家族のファミリーリスクマネジメントを行うことがきわめて重要になります。

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