問題の解決は原因から

  • 2017.03.24 Friday
  • 15:40

今回は、相談の現場からのお話しをさせていただきます。皆さんはどこまで顧客とつきあいますか?

先日、相談者Aさん(女性)が来られました。相談の内容はクレジットの多重債務でしたが、この方の場合、何とかご両親から無償提供してもらうことができ、お金の面での直近の問題は解決しました。しかし、また再発する可能性が非常に高いということは想像に難くありません。

 

私の場合は、先ず目先の問題の解決から「ライフプラン(目標・目的)、今後の生活設計」に導いてコンサルティングを続けていくのですが、その過程で、必ず今回の多重債務が起きた原因を確認して主因を解決することが、FPとしてこの顧客と長くつき合っていくために必要不可欠なのです。

 

なるほど、クレジットの多重債務ですから、色々なブランド商品や不必要なものまで次から次へと1〜2ヵ月毎に3〜4年にわたって購入されていました。ここで問題なのは、次から次へと物を買ったために陥った多重債務という事態よりも、このクライアントが何故このような行動に走ったかということです。そこに至る原因が何かあるということです。


FPは事後処理屋ではなくプランナーですから“今後”を重視します。今後のために、その原因をさぐって除去しておくことは大切です。そうしなければ、FPとしてこの顧客と長くつき合っていくことは難しくなります。

 

このクライアントの場合は、夫婦間のプライバシーに関わるストレスが「やけ買い」になり、今回のような結果となったようです。二度とこのような事態にならないように何をすればよいかというと、それは、今後のこの方の家庭の目標や目的、将来像を描くことで気持ちを前向きに方向転換することです。


今の社会は何事にも不自由なく生活できることから、多くの方が目的を失っています。その目標作りのお手伝いがFPの仕事かも知れません。

 

このクライアントとの話の中で、最初はこのような状態になったのは主人が悪い、家族が悪いのであって自分自身には一切責任はないというご意見でした。 果たしてご本人に一切責任はないのでしょうか。原因があって結果が出てくる。その原因は「思い」であり、その「思い」の結果が、良くも悪くも行動(動き)に自然と現れてくるものです。

 

色々な会話を通じながら、今回の根本的な原因をお客様と一緒に検証していきました。
彼女は夫婦間の問題と家族関係で悩むことが多く、重たい気持ちで毎日を生彩なく暮らしている内に、ストレスがたまり、それを解消するために、ブランド品や物に執着するようになり、その結果として多重債務になったのです。
ある意味では、自然の法則に従ったのかも知れません。

 

その対策として考えられることは、毎日を活き活きと暮らしていくために、目標・目的に向かって、夫婦間や家族で一緒に計画を立てることなのです。
これにより「コミュニケーション」がとれ、夫婦間、家族間でお互いの価値や役割を認め合って、ストレスなく楽しく生活できるようになります。この関係が続く限り、二度と多重債務を引き起こすことはないと思います。

色々な問題、特にお金のことについては、原因を確認、検証すること、解消することが、今後のクライアントの豊かさにつながると思います。


しかしながら、これは、顧客との関係をどこまでにするかということでもあるのです。それぞれのFPが、独自に自分のFPスタイル(マインド)で行うことであり、私の行っていることが必ずしも「適切」「正しい」とは言えません。

 

私は常々、人間の「豊かに暮らしたい、楽しく暮らしたい」という思いが色々な物やサービスを創造していると思っています。そのような意味からも色々な物事の原因は必ず、この「人の思い方」が結果として示現すると考えられるのです。
結局、自分たちの周りで起こっていることは、自己責任という発想から物事を見ていくことが、全ての解決の礎となり、豊かで楽しい生活を送る原因となるのだと思います。最近、「原因と結果の法則」という本を見つけました。欧米人の成功者の哲学の書と謳ってありましたが、実はこれは完全に東洋思想の本でした。以下にその一節をご紹介したいと思います。

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『「原因」と「結果」の法則』ジェームズ・アレン著・坂本貢一訳 サンマーク出版より

〜思いと人格〜

私たちの人生は、
ある確かな法則にしたがって創られています。
私たちがどんな策略をもちいようと、
その法則を変えることはできません。

「人は誰も、内側で考えているとおりの人間である」という古来の金言は、私たちの人格のみならず、人生全般にあてはまる言葉です。私たちは、文字どおり、自分が考えているとおりの人生を生きているのです。なかでも人格は、私たちがめぐらしているあらゆる思いの、完璧な総和です。
植物は種から芽生えます。それは、種なくしてはあらわれることができません。そして、私たちの行いもまた、内側で密かにめぐらされる思いという種から芽生えます。これもまた、その種がなければあらわれることがありません。意識的に行うことでも、無意識のうちに行うことでも、ひとつとして例外はありません。
行いは思いの花であり、喜びや悲しみはその果実です。そうやって私たち人間は、自分自身が育てる、甘い、あるいは苦い果実を収穫しつづけるのです。

心の中の思いが 私たちを創っている
私たちは 自分の思いによって創り上げられている
私たちの心が邪悪な思いで満ちているとき
私たちには いつも痛みがついまとう
雄牛を悩ます荷馬車のようにして

もし私たちが清い思いばかりをめぐらしたなら
私たちには喜びばかりがつきまとう
私たち自身の影のようにして


私たちの人生は、ある確かな法則にしたがって創られています。私たちがどんな策略をもちようと、その法則を変えることはできません。「原因と結果の法則」は、目に見える物質の世界においても、目に見えない心の世界においても、つねに絶対であり、ゆらぐことがないのです。

私たちの誰もが内心では手にしたいと考えている、気高い神のような人格は、神からの贈り物でもなければ、偶然の産物でもありません。それは、くり返しめぐらされつづけた、気高く、正しい思いの、自然な結果です。そして、卑しい獣のような人格は、卑しく、誤った思いの、やはり自然な結果です。
私たちは、自分自身の思いによって、自分をすばらしいに人間に創り上げることもできれば、破壊してしまうこともできます。心という思いの工場のなかで、私たちは、自分自身を破壊するための兵器をつくりつづけることもできますし、強さと喜びと穏やかさに満ちた美しい人格を創るための、優れた道具をつくりつづけることもできるのです。
正しい思いを選んでめぐらしつづけることで、私たちは気高い、崇高な人間へと上昇することができます。と同時に、誤った思いを選んでめぐらしてつづけることで、獣のような人間へと落下することもできるのです。そして、その両極端のあいだにはさまざまなレベルの人格があり、人間はまだ、それらの創り手でもあり、主人でもあります。
私たちの魂に響くあらゆる美しい真実のなかで、次の真実ほどに私たちを喜ばせるものはありません。そのなかには、私たちに対する神からの信頼と約束が込められています。

「人間は思いの主人であり、人格の制作者であり、環境と運命の設計者である」

私たち人間は、強さと知性と愛を備えた生き物です。と同時に、自分自身がめぐらす思いの主人なのです。
私たちは、人生で直面するどんな状況にも賢く対処する能力と、自分自身を望みどおりの人間に創り上げるために使うことができる、変容と再生のための装置を内側にもっています。
私たちは、たとえもっとも弱い、もっとも落ちぶれた状態にあるときでも、つねに自分自身の主人です。ただし、そのときの私たちは、自分の所帯を誤って治めている、愚かな主人です。
私たちは、自分の人生に深く思いをめぐらし、それを創り上げている法則をみずからの手で発見したときから、自分自身の賢い主人となり、自分自身を知的に管理しながら、豊かな実りへとつづく思いを次々とめぐらすようになります。そのときから私たちは、自分自身の意識的な主人となります。
でも、私たちがそうなるためには、まず、自分の内側で機能している「原因と結果の法則」をはっきりと認識しなければなりません。そしてその認識は、みずからの試みと経験と分析によってのみもたらされます。
黄金やダイヤモンドは、ねばり強い調査と試掘のあとで、はじめて発見されます。そして私たちは、自分の心の鉱山を十分に深く掘り下げたときに、はじめて自分自身に関する真実を発見できます。
もしあなたが、自分の思いの数々を観察し、管理し、変化させながら、それらが自分自身に、またほかの人たちに、さらには自分の人生環境に、どのような影響をおよぼすものなのかを入念に分析したならば‥‥‥忍耐強い試みと分析によって、些細な出来事をも含む、自分のあらゆる体験の「原因」と「結果」を結びつけたならば‥‥‥「人間は自分の人格の制作者であり、自分の環境と運命の設計者である」という真実に必ず行き着くことになるでしょう。
人間にとって、自分自身に関するこの真実を身をもって知ることは、悟りであり、智恵とパワーの獲得にほかなりません。
「求めよ。さらば与えられん」あるいは「扉はそれを叩く者に開かれる」という絶対法則は、ほかのどんな方向にでもなく、この方向にのみ存在しています。知恵の寺院の扉は、忍耐とあくなき探求なくしては、けっして開かれることがないのです。

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FPの仕事は、生活に対する思いを明るい方向に導き、いかに実行(行動)、実践のお手伝いをするかということになります。この実行、実践もクライアントの自発的なものでなければなりません。

 

FPK研修センター 土屋 弘和

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